さとりに頼まれ灼熱地獄跡へと向かう事になったキュピルとジェスター。
その目的はその目的地を管理しているペットの持つ核エネルギーのコントロールだとか。
キュピル
「しかし、暑いなぁ・・・。地底ってやっぱり暑いんだな・・・。」
ジェスター
「太陽から離れて行くのに何で暑くなるんだろうね。空に行けば暑くなるのは分るけど。」
キュピル
「・・・ん?高高度行っても暑くないぞ。むしろ寒い。」
ジェスター
「えー!そんな嘘ー!」
キュピル
「いや、嘘じゃない。というかブルーコーラルの気球乗った時寒かったの忘れたのか?」
ジェスター
「もう忘れたー!!」
キュピル
「これではジェスター種に品性を求めるのは絶望的だな。」
ジェスター
「スイカバー刺すよ。」
キュピル・・・ん、猫。」
「すいません。
黒猫
「にゃーん。」
ジェスター
「さとりって人一杯ペット飼ってるみたいだね。ペットは原則一人一体まで!!保管所使えば三体まで!」
キュピル
「それはアノマラド大陸の約束事な・・・。よーしよしよし、可愛いな。(顔を両手で撫でる」
ジェスター
「私とどっちが可愛い?」
キュピル
「よーしよしよし(ジェスターの顔を両手で撫でる」
ジェスター
「ぎゃぁっ!きもい!!」
キュピル
「全然可愛くねぇっ。」
「ペットに嫌われてるなんて可哀相にねぇー。」
キュピル
「ん?うおっ!」
さっき顔を撫でた猫が突然人の姿へ変わり、キュピルとジェスターを驚かせる。
ジェスター
「わっ!!化け猫!!」
キュピル
「おぉ、凄い。」
お燐
「あたいの名前は火焔猫燐。皆からお燐と呼ばれてるから、まーそう呼んで。
で、えーっと、何しにここに来たの?この先はとーっても危険だよ。」
キュピル
「実は、さとりという者からこの先に居る核エネルギーをコントロールする人の手助けをしてやってほしいと言われてここまで降りてきたんだけど・・・。」
お燐
「・・・ん?お空ちゃんの事?・・・あっれ・・・また何か企んでいるのかな・・・。」
キュピル
「過去に何か色々あったようだな。」
ジェスター
「三行で説明してー!」
お燐
「核エネルギー。
地上征服。
失敗。」
キュピル
「把握・・って、超やべーやつじゃねーか!!?」
お燐
「あーあー!でもお空ちゃんは悪い子じゃないんだよ!ただちょっと・・・鳥頭なだけで・・にひひ・・・。」
キュピル
「・・・鳥頭?」
ジェスター
「何となくどんな生き物なのか見えて来たね。鳥類みたいだよ。」
キュピル
「鳥類ならつい最近会ったばっかりじゃないか。カメラを持って取材しまくってきた人が。」
ジェスター
「ガイドブックによると文は天狗らしいよ。天狗ってどうみても超ルイ鳥類じゃないよね。」
キュピル
「あれ。そうなのか。何故か鴉ってイメージがついてたんだけど何でだろうな・・・。
まぁいいや。それで・・えーっと、お空って言うのかな?その核エネルギーを取り扱っている子は。」
お燐
「そだね。」
キュピル
「その子の所までとりあえず行かせて貰えないかな。とりあえず・・・何考えているのかだけ確認しておきたいから。」
お燐
「・・・うーん・・実力もない人間をこの先に行かせるのは気がすすまないんだけど・・・さとり様から直接頼まれたんだよね?」
ジェスター
「そうだよ。」
お燐
「それだったら通さない訳にはいかないね。ささ、お姉さんが案内してあげる。こっちこっち!あ、面倒だからこれに乗ってっちゃって!」
そういうとお燐はキュピルとジェスターの首根っこを掴み、手押し車の上に乗せる。
キュピル
「うおっ。」
お燐
「そーれ、灼熱地獄跡へご案内〜♪」
お燐が勢いよく手押し車を押し始め、物凄い速度で二人を運び始めた。
キュピル
「うわっ、落ちる落ちる!!!」
お燐
「大丈夫、大丈夫♪」
ジェスター
「えーっとえーっと・・・あ、あった。お燐は死体を持ち去る程度の能力なんだって。」
キュピル
「それは能力と言うより技術だな。」
お燐
「おりょ・・・随分便利な本持ってるね・・。阿求が書いた本?」
ジェスター
「違うよ、Wikipedia。」
キュピル
「そろそろそれやめようぜ・・。というかWikipediaの情報源って大抵(笑)とかつけられるぞ。」
ジェスター
「キュピル(笑)。」
キュピル
「うぜええええーーーーーーーー!!!!」
お燐
「あ、お空ちゃんの所もうすぐそこだから。」
キュピル
「え?しかし普通の岩場から今だ抜け出た感じがしないんだが。ん、目の前に超大きな穴が。・・・おい?まさか!?」
お燐
「そーれ!」
お燐が手押し車をひっくり返し目の前にポッカリと空いたとても大きな穴にキュピルとジェスターを放り込んだ。
キュピル
「ぎえええぇぇぇっっっーーー!!!」
ジェスター
「ぎゃあーーーー!」
真っ逆さまに落ちて行く二人。深く深く落ちて行くと下に溶岩らしき物が見えてきた。
キュピル
「やばいっつの!!!」
ジェスター
「んんーー!!!」
ジェスターがキュピルの襟首を掴み、髪を激しく上下に羽ばたかせてゆっくり降下する。出っ張った岩場に向かってゆっくりと着地した。
キュピル
「ナイス、ジェスター。・・・って、熱っーー!!!あのお燐とか言う奴殺す気かーーー!!」
遅れてお燐の声が聞こえてきた。
お燐
「ごめんごめんー・・。お兄さんたち空飛べないのね・・・。その辺にお空ちゃん居ると思うんだけど・・いない?」
キュピル
「ちょっと待て、探す前に耐熱バリア張らないと死ぬ。」
キュピルが必死に空に指を動かし呪文を張る。
キュピル
「おっしゃぁ、ヒートバリア!!」
ジェスター
「おぉー。」
アノマラド魔法大立学校で覚えた簡素魔法を唱え何とか熱を遮断するバリアを張る。
キュピル
「直接火炎に触れたり溶岩に触れたりしなけりゃ熱ぐらいはカットしてくれる。一気に涼しくなったな。」
ジェスター
「魔法っていいね〜。」
キュピル
「・・・でもヒートバリア張っても体感30℃くらいに感じられるな・・・汗はかく・・。」
キュピルが下を覗き見る。ここからマグマまで大体300mぐらいあるが・・・。
キュピル
「・・・ん?」
溶岩のすぐ近くに誰かいる事に気付いた。
その者もキュピルの声に気付き上を見上げる。
「うにゅ?もしかして罪人?」
その者が空を飛びキュピルとジェスターがいる岩場の近くへ飛んできた。
お燐
「お兄さんたち、その子がお空だよ。仲良くしてね。」
キュピル
「えー初めまして。私アノマラド、ナルビクの港区近くでクエストショップを営んでいるキュピルと申します。こちらが名刺です・・。」
ジェスター
「何で営業モードなの。」
キュピル
「んー、いやほら・・。もしかしたら報酬降りるかもしれないし何よりも核エネルギー飛んできたら死ぬかもしれないし。」
お空
「私、難しい事分んない。何しに来たの?」
キュピル
「えっと、さとりさんから核融合の力について何か悩んでいるとお聞きし、その悩みの解決のお手伝いが出来るかもしれないと言われここに・・。」
お空
「あれ?私そんな事悩んでいたっけ?」
キュピル
「おい、ジェスター。帰るぞ。」
ジェスター
「何だか『OK!』だとか『私わかんないwうふふw』とか言ってきそうな雰囲気だよ。」
キュピル
「それは完全に別人だ・・・。」
「ちょ、ちょっとまったーー!!さっきあれだけ私にお願いして忘れたじゃすみませんよーーーー!!!」
キュピル
「ん?」
マグマに近い所から帽子を被りリュックを背負った一人の少女が崖を登ってきた。
にとり
「ぜぇーぜぇー・・。何で私がこんな灼熱地獄の所で協力しなきゃいけないんでしょうか・・。」
キュピル
「お、河童。」
にとり
「おや、私を見てすぐに河童と気付くとは中々良い目をお持ちしてますねぇ・・・。へへへ・・。」
ジェスター
「キュピル、この子凄く怪しい。」
キュピル
「大丈夫だ、お前の方がもっと怪しい。」
ジェスターがキュピルを蹴飛ばしマグマの中へ放り込む。
キュピル
「ぐおおおぉおぉおぉぅぅっーーー!!!と、溶ける!!今まで殺した奴に変形しながら溶けるーーー!!!」
ジェスター
「液体金属のターミネーターなら尚更殺しておかないと。」
・・・・。
・・・・・・・・・。
キュピル
「さて、話しを戻すが。(あの世で慧音に土下座して無かった事にしてもらった。」
慧音
「何時まで私に頼る気だ・・。私は帰るからな・・・。」
キュピル
「えーっと、にとりさんでしたっけ?一体何しにここに?」
にとり
「加奈子様に『ちょっと地下に行って産業革命の様子を見てきなさい。』って言われて渋々様子を見に来ただけですよー・・・。
でも気が付いたらお空がこの力を使って色んな事したい!って喚いて言う事聞かないので核融合サイクロ施設を作っていたんですよ。」
キュピル
「話しが難しくなりそうで良く分らない。お空さんの持つ核融合の力って・・妖怪の山であったあの加奈子様から貰った力なのか?」
お空
「どんな人だったか忘れちゃったけど神様だったような記憶があるよ。」
キュピル
「そんな凄い力貰ったのに恩人の人忘れるって結構凄いよな。」
ジェスター
「私の飼い主忘れちゃった。」
キュピル
「それどっちの意味でだ?エユだったら、今頃エユ大泣きしてるぞ。」
ジェスター
「あ。」
にとり
「まぁ、それで私も一応加奈子様に技術力がある事を見込まれて頼まれてここに視察しに来ているんで・・・。
何もしない訳にもまーいかなかなって思ってあんなの作ってたんですけど。」
キュピル
「どれどれ、見せて貰おう。幻想郷の核融合施設とやらを・・・って、何処に作ってあるんだ?」
にとり
「あ、ここのすぐ下っす。ここだと死角ですね。」
キュピル達が別の岩場に乗り移り、にとりが作った物を確認する。
キュピル
「どれどれ・・・って、うわぁっ!!」
ジェスター
「んー?・・・あ、ストライクフリーダム。」
にとり
「あれって核エネルギーで動いているんで、まーこれでいっかーって。」
キュピル
「ファンに並ぶ技術変態か・・・。」
ジェスター
「ファンの方がもっと変態だよ。」 ファン「し、失礼ナッ!!」
にとり
「でもOSとか調整してませんし、現状お空さんの持つ力でエネルギーを供給されるぐらいしか出来ないんですよね。」
キュピル
「というか、これ作った所で誰の役にもたたないぞ。」
お空
「だったらいらない。捨てる。」
にとり
「オーーーマイガッ!!!?」
お空がストライクフリーダムを蹴落としマグマの中へ沈没させる。
キュピル
「あーあ・・・。」
にとり
「うぅぅ・・・。せ、せっかく中の人まで用意したのに・・・。」
キュピル
「おい、早く救出しろ。」
ジェスター
「対艦刀をぶっ刺されて核爆発に巻き込まれても生きてたからマグマぐらいじゃ死なないよ。」
キュピル
「それもそうか。」
お空
「私の持つ力が皆の役に立って喜んでもらえるような力がいいなー。」
にとり
「一昨日は儲かる方法、昨日は世界を恐怖に陥れる方法、そして今日は世界平和ですか・・・。」
キュピル
「だからストライクフリーダム何か作ったのか。」
ジェスター
「じゃーSid製の原発作ろうよ。」
キュピル
「供給する物ないんじゃ作っただけ無駄になるぞ。しかもあれウラン無くても爆発する。」
ジェスター
「えっ、知らなかった。」
お空
「早く作ってほしいなー。まだー?」
にとり
「だあああーー!ちょっと!!お兄さん!!あんた確か核エネルギーについて知識ちょっと持ってるって言ってたよね!!
世界平和に繋がるアイディア頂戴よ!!それを私が作るから!!」
キュピル
「え?・・・・んー・・・じゃあ・・・やっぱりMSでも作った方がいいんじゃないかな。ほら、ロランだって平和利用できる使い道だって・・っとか言ってたし。平和な幻想郷ならではの逆発想で!」
にとり
「んー、バーニィのザクみたいなイメージでいいのかね。」
ジェスター
「手のひらの上に乗せてもらいたいなー。」
にとり
「よっし、もう一度作りなおしてみよう!」
キュピル
「所でちょっと疑問があるんだが、お空さん。」
お空
「んにゅ?」
キュピル
「核融合の力って外部に持ち出す事って出来るのですか?こう、イメージしか出来ないから申し訳ないんだけど光の弾みたいなものを作って
これをエンジンに置けば核エネルギーが供給され続ける・・・みたいな・・。」
ジェスター
「酷いイメージだね。」
キュピル
「うるさい。」
お空
「うんうん♪できるよ。今見せてあげる。」
キュピル
「お。」
にとり
「・・・・あああーー!!ちょっとちょっと!!!こんな所で核エネルギー見せたら!!!!」
お空
「核融合!」
カッ
・・・・。
・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
霊夢
「あー、さっきから何で私の目の前でうろちょろしてんのよ。」
レミリア
「ここに居ればフランがやってくるからよ。」
博麗神社の前でうろうろするレミリア。レミリアの予測が正しければここで待っていればいずれフランがやってくる・・・らしいが。
霊夢
「また運命だとかーって言いだすんでしょうけど何でまたここにしたのよ。」
レミリア
「直感ね。」
霊夢
「あんた退治するわよ。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
レミリア
「・・・・ん?」
霊夢
「なに・・この地響き・・・。」
ドーーーン
レミリア
「ば、爆発!?」
霊夢
「・・・なにあれ。」
キュピル
「見ろ!地底にもう一つの巨大な穴が開いたぞ!!」
ジェスター
「風通しがよくなったね。」
にとり
「あーあ・・・。何で私まで一緒に吹っ飛ばなきゃいかんのよ・・。」
レミリア
「・・・・・・・・。」
霊夢
「これ立派な異変よね?」
・・・・。
・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
慧音
「1−!2−!3−!だああああぁぁぁぁっっっっーーー!!!」
キュピル
「すいませんでしたあああーーー!!!」(←また無かった事にしてもらった。
慧音
「お前今すぐ外の世界に帰れ!!!」
キュピル
「帰ります、実家に帰らさせてください!!」
慧音
「よーし、ちょうど良い場所にいるからな。早く帰らせて貰え。」
目の前には大きな鳥居があり、奥には小さな神社が立っている。あの神社は見た事がある。
ジェスター
「守矢神社!!」
キュピル
「ちげーよ。博麗神社だよ。」
ジェスター
「いーーーやーーーだーーーー!!まだ帰りたくないーーー!!」
キュピル
「知らん。ところで歴史はどのようにして修正されたのだろうか。」
慧音
「お前等が灼熱地獄に行かずに地上へ引き返した設定だ。時間的に見ると大分巻き戻った事になるから気をつけろ。」
キュピル
「なるほど。・・・ということはお空さん達とは会った事がない事になるのか・・。それは何か寂しいな。
でも色んな人に出会ってきたし博麗神社にまでやってきた。何だか物語の終盤って感じがするな。
少なくとももう紅魔館には戻らなさそうだ。」
ジェスター
「えーーー!!!嫌だーーー!!ほら!!フランちゃん見つけないと!!」
フラン
「あれ?昨日会った動くお人形さん達?」
キュピル
「よかったなジェスター。さ、帰ろう。」
ジェスター
「わーーーーーーーーん!!」
慧音
「おや・・・。紅魔館の所の・・。何故ここに?」
フラン
「何かここで爆発したような気がするから。」
慧音
「あれ・・・。」
「ちょっと、神社の前で一体誰が泣いているって言うの。」
キュピル
「ん?」
フラン
「あ!」
霊夢
「・・・ん?あっれ・・・。何でフランがここに居る訳・・・。」
フラン
「お姉様は気が向いた時いつも外に出てる。私は外に出ちゃいけないの?」
霊夢
「人間襲わなければいいのよ。襲ったら退治するから。」
フラン
「それって弾幕ごっこ?」
霊夢
「・・・あんた、今意図的に襲おうか考えたでしょ?ほら、あんた危険だから帰りなさい。」
キュピル
「実はこいつが一番危険人物なんです(ジェスターを指差す。」
ジェスター
「がぶっ!!」
キュピル
「いっでえええええええーーーーーーーーーーーー!!!」
ジェスター
「おれさま、おまえ、まるかじり。」
キュピル
「おじたんたちやめちくれ〜ってやめろよこのネタ。」
フラン
「白いお人形さん!この人の指は齧っても平気なの?」
霊夢
「面倒な事になるからやめなさい・・・。そこのちっさいの見ない妖怪ね。」
ジェスター
「妖怪じゃないもん。ジェスターだよ!!」
キュピル
「いや、正直人間じゃないから妖怪ってジャンルに分けても良いんじゃ。」
ジェスター
「がぶっ!!」
キュピル
「ぎえええええーーーーーーーーーーーー!!!」
フラン
「がぶっ。」
キュピル
「うぎゃあああああーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
霊夢
「あー、その子色々と影響受けやすいから気をつけなさいよ。」
キュピル
「最も影響受けやすいのは実はこいつなんです。(ジェスター指差す」
ジェスター
「流行には敏感じゃないとね〜。」
霊夢
「では今最先端の流行は?」
キュピル
「ipad3?」
ジェスター
「東京ジャングル。」
アリス
「俺達ひょうきん族。」
霊夢
「あー、残念なのがいるわね。」
アリス
「流行の最先端なら私が一番よく知っているわ。」
フラン
「流行って何?」
ジェスター
「私の事。」
キュピル
「ファッションデザイナーって時々流行りは私の事ですって言うけど大抵全く知らない奴なんだよな。」
霊夢
「あー、ほらほらそこ。話しややこしくしない。ただでさえ面倒な子がいるのに。」
霊夢が何枚かお札を取り出すとアリスの顔にぺたぺたと張りつける。
霊夢
「で、そっちの人間は何しに博麗神社に来たの?お賽銭だったらそっちね。」
キュピル
「あー、いや。俺達はアノマラド大陸っていう場所から幻想郷に飛ばされてしまった外部の人間なんだ。それで慧音先生からここに来ればいつでも帰れると聞いて。」
霊夢
「あぁ、そういう事?」
フラン
「外の世界?ここって外じゃないの?」
霊夢
「本当に面倒な時に来たわね、あんた。」
キュピル
「俺のせいじゃない。」
フラン
「外の世界って?外部の人間って?」
霊夢
「あー、あんたは知らなくてもいいの。」
フラン
「私お外の世界に行きたい!!!」
レミリア
「あーーー!!フラン!!やっぱりここにいたのね!!私の予測通りだわ!」
フラン
「あ、しまった・・。皆と話していなければ先に気配察知して隠れたのに。」
慧音
「(つまり、私が歴史を変えなければこの場でフランとレミリアは合わなかった事になるのか・・・。何だか嫌な予感がするぞ・・・。)」
霊夢
「もう駄目。私のやる気はなくなったわ。後日来て頂戴。」
キュピル
「んな殺生な・・。」
ジェスター
「キュピル。この攻略本によると霊夢に賄賂渡すと裏ルート入れるって書いてあるよ。」
キュピル
「何の攻略本だよ。ちなみに表ルートは?」
ジェスター
「賽銭箱にお金を入れて霊夢のやる気を引き出す通常ルートだって。」
キュピル
「結末の違いはよく分らんけど、賽銭箱選んでおく。」
ぎゃーぎゃー騒ぐスカーレット姉妹を余所に賽銭箱に小銭を投げ入れようとするキュピル。
霊夢
「・・・はっ!!!」
キュピル
「あ、いっけね・・。小銭ねぇ・・。」
霊夢
「チッ」
ジェスター
「缶バッチなら一杯あるよ。」
キュピル
「嫌がらせだろ。」
ジェスター
「じゃー、はい。打ち出の小槌。これ使うと小判出てくるけど身長が3cm小さくなるから気をつけてね。」
キュピル
「3cmって結構でかいな・・・。でもその対価が小判・・・ゴクリ・・・って、ん?ジェスター。右手から打ち出の小槌が消えてるぞ?」
ジェスター
「あれ?・・・あ、キュピルの後ろに大量の小判が。」
・・・。
・・・・・・・・・・・。
キュピル
「というわけで今のは無かった事にしてもらいました。」
慧音
「お前達私の事を何だと思っている・・・。」
ジェスター
「便利屋?」
霊夢
「牛ね。」
レミリア
「ミディアムで。」
慧音
「だあああーー!お前等散々馬鹿にしやがってーーーーーーー!!!誰が牛じゃあああーーーー!!!」
キュピルアリス
「うわっ、ついに慧音が先生がキレた!!キャラ崩壊起こしている。」
「かかってきなさい!牛魔王!!」
霊夢
「あんた、存在自体なかったことにされなくてよかったわね。」
アリス
「」
キュピル
「しっかし何か色んな人が集合し始めたな。これはいよいよもってフィナーレっぽくなってきた。」
ジェスター
「あーーーー!!!それは駄目!!!ほら、帰って帰って。」
慧音
「私はもう言われなくても帰るぞ。」
アリス
「」
レミリア
「ほら、フラン。もう十分楽しんだでしょ?帰るわよ。」
フラン
「ケチ。」
キュピル
「んじゃジェスター。今度こそ帰るぞ。」
ジェスター
「えーー!!」
フラン
「帰るってどこに帰るの?」
霊夢
「この人達は外の世界に行くのよ。」
フラン
「お姉様、私お外の世界に行ってみたいな〜。」
レミリア
「は、はぁ!?」
霊夢
「・・・やめておきなさいって・・・ほんと・・・。」
ジェスター
「んー、私も止めた方が良いと思う。」
キュピル
「別にいいんじゃないのか?冒険ぐらいさせてやっても。」
フラン
「ほんとっ!!?」
・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・。
レミリア
「は?」
霊夢
「・・・・。」
ジェスター
「KY。」
レミリア
「悪いけど絶対にそんな事させないわよ。」
ジェスター
「レミリアー!!キュピルがレミリアの事チビって言ってたよーー!!」
レミリア
「それは許せないわね。」
キュピル
「いや、一言も言ってないし、どうみてもこじつけだろ。あ、でも言われてみれば色々小さいn・・・」
再びレミリアに殴られぶっ飛ばされるキュピル。
ジェスター
「あーあ。」
レミリア
「一応あなたもぶっ飛びなさい。」
ジェスター
「わぁー。」
霊夢
「レミリア、どうする気よ。」
レミリア
「どうにも彼をこれ以上この世界に居させては色々面倒な事になりそうね。そうなる前に始末するわ。」
そういうとレミリアは背中に生えた悪魔の翼を大きく広げると、高速で飛んで行った。
フラン
「ふふん♪お姉様が居なくなったからまた私とお話しましょ。」
霊夢
「・・・ここでちょっと待ちましょうか。お茶ぐらいなら出すわよ。」
アリス
「」
霊夢
「あら、あんたまだ居たの。」
・・・・。
・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
続く